― 君 色 星 ―
「ショウ、ほなかて朝やで?」
「関係ない。香織も講義、昼からって言ってたじゃん」
「あかんて…」
一応ベランダの窓は閉めたものの、カズくんにまた聞かれるんやないか思て、うちはやんわりショウの欲情を断ろうとしたけど…。
「…!っあ」
後ろから首筋をぺロリとなめられた。
思わず声が出てしまう。
「…香織。こっち向いて」
耳を甘噛みされて、一瞬力が抜けそうになったところで、ショウにクルリと身体を回転させられた。
それと同時にショウの腕によって器用に冷蔵庫の扉が閉められる。