― 君 色 星 ―













「あ〜〜、今日も眠かったなー」





講義が終わり教室を出た途端、徹司は両腕を上に伸ばして、大きなあくびをした。





同じ講義を受けていた他の学生たちも、これでやっと今日の講義が終わったのか、晴れ晴れとした表情で帰路についているようだ。






「徹司はこれからバイトだっけ?」





目をこする徹司の隣を歩く俺は、下がっていたメガネを軽くかけ直した。





「ああ。自分の小遣いは自分で稼がないとな。和彦はどうすんの?」



「俺は英語の講義」



「…え?和彦、英語受けてんの?」






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