― 君 色 星 ―





そんな俺の心配をよそに、香織は嬉しそうに彼氏の話を始めた。





「カッコええんやで、うちの彼氏。店でナンバー2やしな」



「ナンバー2?」






…なんだ、そりゃ?





俺が疑問いっぱいの顔をすると、香織はそれに気付いたように説明をした。





「ホストなんや。…そうやな、カズくんには縁が無さそうな世界やし、そんなん言われても分からへんよな」





…ホスト???





それから香織が彼氏について色々自慢していたようだが、俺の耳には内容が全く入ってこなかった。






< 95 / 328 >

この作品をシェア

pagetop