僕と君
「アイツらは、イチャつきすぎじゃね?」
「あははっ!そうかな?私もあんなカップルになりたいな~。」
じゃあ俺とあんなカップルになろ?
そう口走りそうだった。
「あ、そうえば桐山!いいこと教えてあげる」
ニヤつきながら、戸田が言う。
このバカップル性格までそっくりだな。
「あのね、」
声をひそめて言う。
「麻衣ってさ、嬉しい時にネックレス握りしめるクセがあるんだって。」
「・・・それが?」
「もう!せっかく良いこと教えてあげたのに~。」
プンプンしながら、戸田は龍のトコに
戻っていった。
つか、なんでわざわざ俺に?
しばらくすると、先生が来て
どのルートでまわるか、決めることになった。
俺らの班は、麻衣と戸田がパパッと決めてたから、
どんなルートかは、よく分からない。
ま、いっか。