僕と君
言葉
麻衣と帰るのは、何回目だろう。
何回一緒に帰っても、緊張する。
しゃべりまくってるうちに、
もう麻衣の家の前。
「孝介君、また学校で。バイバイっ!」
「待って!」
離れたくない、そう思い呼び止めてしまった。
「えっと、もう少し話さねぇ?」
とっさに出た言葉がコレ。
断られるな。そう思った。
「いいよ。じゃあ、あっちの公園で話そ!」
笑顔の麻衣。
公園に着き、いろんな話しをしていた。
ひとつの話しが終わり、一瞬の沈黙。
そのとき麻衣が言った。
「孝介君って、好きな人いるの?」