我、排球部。

相手の唯ちゃんは、隣にいる千穂ちゃんと喋りながらやっている。

うちとユカリは何となくやりづらく、二人で苦笑いした。

(なんか喋られると気まずいよね。)

何となく、ユカリからそんな気持ちが伝わってきた。テレパシーってヤツ?

(うん…なんか“仕方なく四年生とやってあげてます”オーラが出てる。)

うちはユカリに伝えた。ユカリはうなずいた。

やっぱ伝わってる。

同じ状況に立たされてる者同士、言いたいコトが伝わるんだろう。

次はバウンド。ボールをおもいっきり床に叩きつける。

六年生はすごい高くボールがバウンドした。

全体重をボールにかけてるカンジ。

よーし。力だけはあるし、おもいっきりバウンドさせてみよう。

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