dim.
 どれくらいの時間経ったのかな?

何も話さないまま・・・。



 出会い系なんて、あわよくばなんてオオカミが多いって
自分でもわかってたし、そんなのどってことないよねって
半分あきらめてた。

 なんだかんだ言っても

直人だって「オトコ」なんだよ。
わかってて、この状況に陥ってる。


 さびしい気持ちを紛らわせてほしいと思いつつ、頭のどこかではそんなことも考えてた。

 

「う~~~~~ん」

あくびなのか叫びなのかわかんないような声。驚いて私は直人の腕から離れた。

「ちょ!いきなり大きい声出さないでよ!」
「あ、わりぃな。寝るかと思ったわ。」
「はっ?なんで寝るのよ!」
「眠いからだよ。なんだ?キスでもしてほしかったのか?」
「ば、ばかなこと言わないでよ!」
「ふ・・・からかい甲斐あるヤツだな。」

 髪の毛をくしゃくしゃにされて・・・半分イラッとした・・・・・・


 残りの半分は・・・ドキドキするような、変な気分。



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