FAIRY†SONG


『よく来たな、ここが謳の祭壇だ』



壁一面に、きれいな光が
線となり走っている




「シーヌさん、エルアはどこですか‥?」



コルトは周りをみることなく
シーヌに問いかけた



よくわからないけれど‥
嫌な予感がしたから



『苦戦しているようだ。神子はみない方がいい‥』

シーヌが目を伏せた



「お前は世界を救うことだけ考えろ。謳えば、世界が救われるのだろう?」

シドがコルトに言った


「‥はい‥でもっ‥」




『見たければ見るがいい‥そこから見える』



指差した先に大きな窓が現れた

祭壇からは
様子を見ることはできない


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