FAIRY†SONG
「あたしは‥エルアを信じます。エルアが頑張ってるんだから、あたしも頑張らなきゃ」
祭壇に立って謳えば
なにも聞こえなくなる
なにも見えなくなる
あたしは、信じてる
エルア、強いもん
いつもあたしを守ってくれるもん
「シーヌさん、あたし謳います」
『ではそこに立つがいい』
コルトは祭壇の真ん中に立ち
光に包まれながら
謳いはじめた
コルトの澄んだ歌声
神殿の輝きが一層増した
「すげぇ‥‥」
ラルドは思った
コルトと神殿が一緒に
謳っているみたいだ
ちょうどその時だった
エルアの叫び声が聞こえたのは