FAIRY†SONG
辺りはまだ暗かったが
もうすぐ朝だ
エルアは起き上がり
テントから少し離れた森へと来ていた
「ここで…いいかな」
先端に石のついたロープをだし、木の枝へ投げる
輪に足をいれ、宙に浮きながら腹筋
腹部を鍛えるために毎日やらされた
訓練の先生に嫌と言うほどやらされた腹筋
今日の試練で、その意味がわかった
よく拷問の訓練で気絶した
竜騎士が気絶をすることは許されなくて
罰として、気がついたあとに
痣だらけの身体でこの腹筋をさせられて
泣き叫びながらしてた
自分からするなんてほんとにあほだって思う
でも、それくらいしないとと思った
「…よし」
輪に足をいれぶら下がる
頭をあげようとしたとき
身体が悲鳴をあげた
「っう"…!!」
テントから少し離れないと
声が聞こえてしまう
「っぐ…ああっ!!!」
一回だけで時間がすごくかかる
それでもエルアは続けた