FAIRY†SONG
ふとラルドが外を見ると
風の音が響くほど風が強かった





近くの森の木で作られた
この世界ではめずらしくない
純木造の家が軋む音も聞こえる








「‥‥こんな日は胸騒ぎがするよな‥」

ラルドが寂しげに言った





俺が捨てられた時も
こんな日だった





「嫌な日だな」



「‥確かに少し、いつもと違うね‥」



ラルドとランが言ったとき

扉を叩く音がした




「何度も叩くなよ〜‥」


と言いながらラルドが扉を開けると





アルがうつむいて立っていた


走ったのか息を切らし
肩が上下に動いていた



「‥‥アル?」

「‥‥む‥村‥が‥っ」



ランもアルに近づく







「‥村が魔物に襲われてるんだ‥!」



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