FAIRY†SONG
「ラベル山道を抜けた先にナヴィアという街があるの。そこから北の神殿はとても近いから、そこへ向かいましょう」
「ここまで来ると少し肌寒いね、コルト寒くない?」
「ちょっと寒い、かな。風邪引かないようにしなきゃ!」
アルとコルトの
会話を聞きながら
シドは他のことを考えていた
「‥なにかいるぞ。この近くだ。さしずめ、主みたいなものか」
「よく‥わかりますね、どうしてですか?」
エルアがシドに聞く
目を合わせずに、シドは
「場数を踏めばわかるようになる」
これだけを言って
ある一点を見つめた