FAIRY†SONG
コルトの透き通った声が
神殿に響く
「コルト、あなた読めるの?」
「あ‥はい!これは謳の時に使われる言葉ですから」
「『祭壇へと続きし扉。不死鳥のつつく先へ』‥‥つつく‥」
アウラの手が、絵の縁に触れた時
『カチャッ‥』
という音と共に
絵はものすごいスピードで
動き出し
祭壇に続く扉に当たって砕けた
「あーあ‥姉さん壊し‥」
アルが言い終わる前に
扉はギィと開いた
「アル?何をいいかけたのかしら?」
「‥なんでもありません‥」