桜咲け!
最後の桜!
アレから・・・五十嵐クンの・・・アタシの・・・告白からもう2年たった。
アタシは高校3年生になりもう・・・桜ともお別れの時期。
しかも明日は卒業式本番。
「花~桜~!」
「晴姫!」
今日は確か・・・お別れ会!
「美紅たち行っちゃったよ?・・・五十嵐クンと♪」
「え!嘘~!・・・五十嵐クンといきたっかた~!!」
五十嵐クンとはアノ後順調に付き合い続け・・・。
でも!美紅と行くなんて・・・!!浮気もの~!!!
「だって!・・・五十嵐クン!」
晴姫はカワイイ天使みたいな顔に似合わない小悪魔みたいな笑みを浮かべそう言った。
「・・・花桜を・・・置いて行く訳・・・ないだろ」
そう言って五十嵐クンはアタシを抱きしめた。
「い・・・!?五十嵐クン・・・!?」
動揺してるアタシを無視して五十嵐クンは晴姫に
「コイツ・・・借りてくね?」
って言った。
晴姫も
「どうぞ!」
って・・・。
五十嵐クンはアタシを担ぎさっさとどこかの人通りの少ない道を進んでいく。
「五十嵐クン!?・・・どこ行くの!?」
「ヒミツ。」
「五十嵐クン~!!」
ヒミツ。何て甘くささやかっれたら・・・ドキドキしちゃうじゃん!
「五十嵐クン!」
それから五十嵐クンはアタシの問いかけには何も答えてくれなかった。
「・・・ついた」
と言い五十嵐クンはアタシを下ろしてくれた
「・・・わぁぁぁ!キレ~イ!」
アタシの正面には大きな桜が一本
ライトアップされてて・・・とってもキレイ。
「よかった・・・花桜が喜んでくれて」
「・・・お礼・・・あ・・・何もないや・・・」
「じゃ・・・」
ちょっとテンパってたアタシに五十嵐クンはキスしながら
「俺のこと・・・恭一って・・・呼んで」
「え!?・・・ん!・・・五十嵐・・・クン!!」
アタシが五十嵐クンって呼ぶとキスが激しくなる
「名前で呼ばなきゃ・・・もっとするぞ?」
「は・・・ん!・・・恭・・・クン!」
アタシが五十嵐クンを名前で呼べた頃には足なんかガックガク!
「・・・合格。ご褒美!」
といってアタシの指にキスした後に小さな箱から指輪を取り出し
「花桜・・・俺と・・・結婚してくれ?」
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