何色?キミ色、恋の色。 ①
「何…?。」
『…俺と付き合えよ。』
「もう…付き合ってくださいでしょ?。」
私の瞳からは涙が出ていた。嬉しくてずっとこういう関係を
夢みてたんだ。
『…たく。…付き合ってください。華那。』
「はい!!。」
2人には見たことの無い笑顔が溢れていた。



次の日。付き合いたての私達は前と変わりなく登校する。
家を出ると龍弥がもう、迎えに来てくれてた。
「おはよ!!。」
『あぁ、おはよ。』
なんだか付き合ってから龍弥が輝いて見える。
「今日さー学校午前までだし出かけない?。」
さっそくだからデートに誘っちゃおう。
ウキウキな私の顔を見て龍弥は微笑んで言った。
『いいよ。華那の笑顔が見られるなら。』
「…もぉ、1言余計なんだから。」
『ホントだろ?。』
でも、何処行こうかな?。行きたい所いっぱいあるし。
1つ問題がまたあります!。
1ヵ月後の7月15日は龍弥の誕生日です。
彼女になったんだからプレゼントとかサプライズを
用意したいって思ってるんですけど…。
私は今までに付き合った人が居ないからそういうのが全然
分からなくてずーと悩んでます。

「ねー。話し変えてさー龍弥欲しいものある?。」
『ない。』
即答。まさかの"ない"だけ。そういう答えが1番困る。
でも…幼馴染だから趣味とかタイプは分かる。
龍弥はかっこいい物が好き。
「えっと…かっこいい物がタイプだよね?。」
『あぁ、まぁー。で、何で?。』
「な・何となくだよ?深い意味はない。」
『ふーん。ならいいよ。』
これは彼氏が居る歴が長い常連さんの光李に聞くべきだ。
本人と行くのもおかしいし…。
「じゃ、送ってくれてありがとう。」
『うん。帰りな?。迎えに来るから。』
「うん!!。待ってるね。」
実は…私達別のクラスです。私が3年1組で龍弥が4組。
まぁーだいたい端から端。最悪なのです。
しょうがないか…。


「おはよう。華那。」
「あぁ、湧君。おはよう。」
実は私も龍弥も気づいてるけど…この湧君が少し厄介。
私達の邪魔をしてくる嫌な人。
前は良い人とか、優しい人って思ってたけど内心違った。
「今日午後までじゃん?。遊ばない?。」
湧君は私にそう問いかけた。
< 10 / 14 >

この作品をシェア

pagetop