何色?キミ色、恋の色。 ①
放課後龍弥の所へ行った。
「ねー、考えたけど分からない。やっぱり…。」
『…分からないならいいよ。』
呆れた声で囁いた。
「どうして?。龍弥は私にわかって欲しいでしょ??。」
『…別に…。』
むっかぁ…私はキレた。
「あっそ。ならいいです。私には何も言ってくれない。」
…もう怒った。
「龍弥こそ何も分かってないじゃん。私の事。」
『は??。』
「私だって、龍弥の事分かってないわけじゃ無いんだから。」
私は1人で怒っていた。だって、龍弥が変な事言うから。
「龍弥よりは少なくとも知ってますよ。」
『…でも、華那が俺の事幼馴染にしか思ってねーんだろ?。』
「だったら何??。龍弥はどう思ってるわけ?。」
龍弥は少し悲しそうにうつむいた。
『だから、もういいよ。華那の気持ち分かったから。』
気持ち分かったって…分かってないじゃん。
何で遠回しに言うの?。龍弥が困ってたら私だって…。
でも…幼馴染以外何って考えても…分からない。
私達はそれ以外本当に何もないでしょ。
小さい頃からずっと一緒に居たから、恋愛対象とかは
考えられないし、家族って言われても少し違う気がするし…。
「…分かった。龍弥の思うように考えてな。」
分からないのだから仕方ない。
私はそう言い1人で帰った。
『…しょうがねーだろ。華那はなんとも思ってねーから。』



次の日。
朝は光李と学校へ行くことにした。もちろん龍弥が
迎えに来るなんて事はない。
「どうしたの?めずらしいね、華那が学校行こうなんて。」
いつもは、龍弥と一緒だからね。まぁ、私と龍弥は
仲の悪い幼馴染だと思う。小さい頃から喧嘩ばかり。謝るのは
いつも龍弥。短気で怒りん坊の私はふてくされてばっかり。
そんな私を龍弥は笑って慰めてくれる。
頭を撫でてくれる。そんな龍弥の姿はもう無いの??。
私は今、そんな気持ちでいっぱい。
「…な…華那??。」
最近考えてばかりでボーッとする。
「へッ??。あぁ、ごめん…。」
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