恋のMELODY




後5日あるということで、私をとりあえず城に帰してくれることになった。


4人には悪いけど・・・




私は牡丹の村に来るつもりはもうない。



郁達をおいて自分だけ助かろう何て・・・





そんなことできない。


「こっから1人でいけるか?」



城の目の前の木の陰までつれてきてもらった。


「ありがとうございます」




「連れ出したのは俺たちだしな」




私を連れて此処まできてくださったのは力丸様。


大勢でいったら見つかってしまうから、ということでそうなった。






「気ぃつけてな」


右手をあげてもと来た場所へと足を進めた。




それを見送って私は城内へとむかう。






私がいなくなって騒ぎになっていないだろうか?



「キュウン」




懐からひょっこり顔を出した桜羅。


「だめよ、桜羅?城のものに見つかったら殺されてしまう」


「キューン・・・!」




再び懐に戻る。


そんな桜羅が面白くて思わず笑みがこぼれた。





< 100 / 105 >

この作品をシェア

pagetop