恋のMELODY
「そういやぁーよ~・・・『『『姫様ぁ!!!柚姫様はいらっしゃいませぬかぁ?!』』』
「なんだぁ?!」
「援軍だろ?遅かったけどな」
そうだ・・・
援軍が助太刀してくれると父上が・・・
「へっへっへ。ちょうど斬りたりなかったんだよな~」
瑠真が黒い笑みを浮かべる。
「ん?おいっ瑠真!引き上げだ!!」
「あぁ?なんでだよ???」
「外で合図が出てる」
「はぁぁ?!・・・しょーがねーなぁ」
2人は刀を鞘に納めて外へ走り出した。
瑠真は走りながら後ろを振り返り
「柚っ!!俺は本気だからなぁ!!!今度は迎えに行くぜ!!!」
いい名だなっと付け加えニッと笑うと瑠真は走る速度を上げた。
だんだんと彼の後姿は遠くなり、やがて見えなくなった。