恋のMELODY
「姫様。あのものたちに何もされてはおりませぬか?」
「…うん。」
少し間が空いてしまったがすぐさま笑って答えた。
瑠真は父上たちを殺したにくい仇…!!
なのに…
最後に私に向けたあの笑った顔が…
頭を離れない。
なぜ…?
「そういえば、さっきこちらの若殿様とお話になられたとか…?」
「少しだけね」
「私の勘なのですが…」
郁は私の耳元で、他のものに聞こえないような小さな声で話を続けた。