恋のMELODY
「私の言った通りでしたね?柚姫様ぁ~♪」
私達は食をとりさっきの部屋へと戻っていた。
「まだどんな話か聞いてないのに?」
「あんだけ分かりやすかったら・・・ねぇ?」
いくは楽しそう話している。
「はぁ・・・」
笑み交じりのため息が出た。
郁と一緒にいると自然と表情が和らぐ。
「そういえば・・・まだこちらの城主様のお顔を見ませんね」
城主様・・・
殿様の事だ。
「若殿様しか見ないね。どちらへ行かれたのか・・・?」
殿様・・・
確かにまだ会ってないな。