恋のMELODY
―南遥の国―瑠真side―
「瑠真、お前どこ行ってたんだよ~??」
「べーつにっ♪」
「ほぉ~・・・」
鉄暁と俺はガキの頃から一緒にいる。
俺も鉄暁も親に捨てられたところをここの長老殿に拾われた。
鉄暁と俺は血は繋がっていないが兄弟みたいなもんだ。
俺等は一心同体。
まさにそうかもしんね。
ここ、南遥の国は雇われ兵をやって生活を遣り繰りしている。
そういう生活も嫌いじゃねぇ。
俺等は戦の中で育った。
物心ついたときにゃあーすでに刀を振り回してたくらいだ。
しばらく鉄暁と他愛無い話をしていた。
「瑠真、鉄暁。水楊の殿様がお呼びじゃ」
「「!!」」
水楊の・・・殿・・・か・・・。