恋のMELODY
・1人の姫をめぐって
―水楊の国―柚side―
津志田が滅びて3日目――。
「柚様♪」
縁側に座っていた私の目の前にバッと郁が顔を除かせた。
「郁、今日も元気ね」
ふふっと笑う。
「私はいつでも元気ですよ!!」
ニコッと笑い返してきた。
「そうそう柚様!これから用事はあります??」
「いえ、なんにも」
「では・・・お散歩に行きましょう!!」
良い場所を見つけたんです!、と付け加え柚の手を引っ張った。
「良い場所?」
「着いたら分かりますよ♪きっと気に入ります!!」
郁に手を引かれ散歩に出かけることにした。