恋のMELODY
えっと・・・
私・・・
今・・・
抱きかかえられてる・・・??
心臓がバクバク暴れる。
瑠真様に聞こえそうなくらい大きな音に感じた。
気絶した芝居をしている事も忘れ、柚は大きな瞳で瑠真を見つめていた。
「柚?!目、覚ましたのか?!」
さっきまで猛スピードで走っていた瑠真の足がピタッと止まった。
「え?え?」
し・・・しまった!!
「良かった・・・」
「心配をおかけしました」
「ん?柚顔あけーぞ??・・・熱でもあるんじゃねーか?!?!」
またあたふたしだした瑠真様。
そんなにはっきり言わなくても・・・
体温がどんどん上がっていくのが分かった。