恋のMELODY
「ク・・・クモ?!」
「ちっ!!こいつは化け狐だ!!」
「キィィィ!!」
瑠真に飛びついたクモの姿をした化け狐。
バキッ
「ッ!!」
いくら化け狐といっても所詮子供。
あっけなく瑠真に殴り飛ばされてしまった。
ボンッ
また白い煙に包まれ
クモの姿からもとの姿に戻った化け狐がこちらを睨んでいる。
「化け狐といえども・・・桜色ってのは珍しーな」
「か・・・」
「ん?」
「かわいいー!!!瑠真様!!瑠真様!!」
柚は目をキラキラさせて瑠真と化け狐を交互に見た。
「えっ?・・・もしかして、ほしいの・・・?」
「はいっ!!!」
さらに目をキラキラさせて瑠真に近づく柚。