恋のMELODY
「ふー・・・じゃあもう行くな!」
「・・・はい」
「またな!!」
返事の変わりに小さく微笑み瑠真に背を向けて歩き出した柚。
その後姿を見送って、瑠真も歩き出した。
「桜羅・・・」
「クウン?」
顔を下に俯ける柚。
しばらく間が空いてパッと勢いよく顔を上げた。
「・・・なんでもない、早くお城へ戻りましょう」
「・・・??キュウン」
頭の上にハテナが浮かぶ桜羅。
だが元気よく返事の変わりに鳴いた。