恋のMELODY






城から何人もの女中やら家臣やらが走ってくる。



その真ん中には永朋様の姿が…。







「どうしたのですか?皆様…!!」



「柚様!!!」




柚の言葉をさえぎる様に永朋は柚を抱きしめた。




「永朋…様?」



「すまぬ!!わしのせいで…あんな薄汚い野党に!!怪我はありませぬか?」



「えっと…私は大丈夫ですよ?それに…」






そこまで言って黙って俯く柚。






「それに?」



「いえ、なんでもありません」




ニコッと笑ってごまかした。







私…言ってしまいそうになったんです。





それに…


の、



続きの…







言ってはならない胸のうちに秘めた――・・・

























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