恋のMELODY
「あー、もう霞は黙れ。俺が話す」
「なんでだよ!」
「霞はすぐ話しかえるからね~」
呆れたような目線をおくる力丸に疾風。
霞は朝飯の準備でもして来い、と言われ渋々小屋を出て行った。
「で、話を戻そう」
やっとさらわれた訳が聞けるみたいだ。
「瑠真の国は南遥といってな、雇われ兵をして生活してんだ」
南遥・・・
父上から聞いたことがある。
手練の者ばかりがあつまった負けをしらない国。
国といっても大きいものではなく、自分達の国を大きくしようとも考えていないとか。
「それで、だ」
「はい・・・?」
力丸様の次の言葉を待つ。
「南遥に依頼が入った。水楊の国を滅ぼせと・・・」
「え!?」
滅ぼす・・・?
また・・・
戦?