恋のMELODY
「あいつはあの国にひろわれたんだ。逆らう事はしねぇ。
だから俺等にお前を逃がすように頼んできたって訳だ」
でも・・・
でも、水楊にはまだ郁や紀代や永朋様・・・
そして城の者達。
私の大事な人たちが・・・
「それと!!」
“城に帰る”
そう言おうと開きかけた口だったが疾風様が話し出した。
「俺が言うのもなんだが霞は昔っから瑠真に好意をもっているんだ・・・。
だから、もしかしたら・・・」
「余計な事を言うな、疾風」
霞様が・・・?
もしかしたらとは?
疾風様のお話がとても気になったが聞けない雰囲気だった。
それにしても・・・
「瑠真様と貴方様方はどういうご関係なのですか?」
それから、ここは何処なんでしょう?