恋のMELODY
「あぁ。霞が1人で川に行ってる時にな、野党に絡まれてよー・・・
そこをたまたま通りがかった瑠真に助けられたってとこかねぇ」
「霞も中々腕は立つんだけど、人数が人数だしあれでも女だからね~」
「そんな事が・・・」
深くまで聞くと、霞様は致命傷を負っていて瑠真様がこの村まで運んできた・・・とか。
やっぱり・・・
優しいお方なんですね。
「ま、それでここ牡丹の村と瑠真が知り合ったってとこだな」
ここは牡丹の村というところなのか・・・。
聞いた事はないけれど、悪い人たちではないみたい。
「牡丹の村とおっしゃるのですね」
「ここは好き好んで戦はしないんだ!」
ニコっと疾風が笑う。
それに私も微笑み返す。
外を見れば、もう太陽が昇っていた。
そろそろ行かなくては。
「私、城へ帰ります」
私のその言葉に2人は目を見開いた。