Love Forever
「ん?どした?」

言われて、あたしが潤の手を力いっぱい
握っていることに気づいた。

「あ・・・ごめん」

その力を少し弱める。

でも離さない。

何があっても・・・絶対。

「?!?!
 ・・・お前・・・もしかして・・・
 こういうのダメ・・・とか?」

潤があたしを覗き込む。

「・・・っっ。見ないで!!」

真っ赤だと思うから。

それに、ちょっと涙目だと思う。

なんとなく自分でもわかる。

「大丈夫」

潤のほうから、握る力を強めてきた。

「この手は絶対離さねぇ。
 俺が守ってやる」

「―――っっ。」

守ってやる・・・なんて大げさな。

でも・・・嬉しい。

涙があふれてきた。


潤は、いつもあたしの欲しい言葉を言ってくれる。

ううん・・・それだけじゃない。

いつもあたしを見てくれている。

もう・・・ムリ。


「潤・・・あたし―――」
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