Love Forever
家に帰ったら、お母さんがいた。

「ただいま~おかーさん!!
 浴衣着せて!!」

「おかえり。いいわよ~。
 花火でしょ?誰と行くのかなぁ~??」

この質問には答えないで、
サッサと2階に上がった。

シャワーを浴びて、お母さんのところへ行く。

「お願い!!」

「はいはい」

あたしの浴衣は、紺の生地に、
ピンクの朝顔がちりばめられている。

けっこーなお気に入りだ。

「で、亜月ちゃん。今日は彼氏と行くの?」

お母さんが超ストレートに聞いてきた。

「・・・・うん」

「あら、いいのよ?
 お父さんにはだまっといてあげるから。
 多分ショックよ~彼氏だなんていったら」

ショックって・・・ショックになられたら困る。

あたしもそういうお年頃なんだから!

「はいッ。できたわよ。さすがはあたしの娘。
 綺麗だわ~」

「ありがとう。お母さん」

それから、部屋でメイクをする。

これに合うような、ちょっとお姉様系のメイクを。



―――よしッ。できた。
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