Love Forever
どれくらいそうしていただろうか・・・。


「ごめん・・・」


そう言って、
優ちゃんはあたしの手を離した。

「優ちゃん・・・どうしたの?
 何かあった?」

「亜月・・・俺・・・・・
 
 ううん。何でもない。ごめんね」

優ちゃんは顔をあげた。

その顔は泣いているみたいだった。

「・・・泣いてるの?」

「もう大丈夫だから。ありがとう。
 みんな心配するよ?
 帰ったほうがいいんじゃない?」

そう言う優ちゃんの声は・・・

震えていた。

全然大丈夫じゃないくせに。

昔から・・・弱みを人に見せないっていうか。

心配かけないように・・・って言うけど、
それが一番心配なんだよ?

気づいてないでしょ?

お隣りなんだし、優ちゃんちなんだから。

みんなが心配してるはずがない。
< 165 / 210 >

この作品をシェア

pagetop