Love Forever
「でもケガしてる・・・」

そう言って、またあたしの頭をなで始めた。

「お前は強がりすぎなんだよ。
 あのときだって。今だって。
 痛いだろ?本当は・・・
 もっと弱いところを見せても
 イイと思う。俺は」

あのときと言うのは、
先輩におそわれそうになったとき。

あのときも潤が助けてくれた。

今も・・・。

「あたしだって2回目だよ。
 潤に助けてもらうの。
 あたしの方こそありがとう」

「ん。とりあえず寝てろ。
 俺はずっとここにいる」

そう言った潤の手は、しっかりとあたしの手を
握っててくれた。

「うん」

それに安心したあたしは、
少し寝ることにした。
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