キス&チョコ10.ver
それはあまりに突然で
あまりに衝撃的で
なんの前触れもなく襲ってきた嵐
「な、に…」
「チョコのかわり?」
チュッと音があたしの鼓膜に響いた
そいつは首を傾げて可愛く言った
つもりだろう
「ふ、ふざけないでよ!」
あたしは制服の袖でごしごしと唇をこすった
「何してんだよ」
「今のは事故よ、事故!」
「おぃ、由夏」
何考えてるのよ!
チョコの代わりにキスって
「由夏!」
そいつはあたしの腕をつかんで眉間にシワを寄せてた