保健室ノ秘メゴト

「相良くん…よく眠れた?」

「全然」

よく眠っていたくせに相良くんは不機嫌そうにそう言うと、寝返りを打って私に背を向けた。

そしてボソリと呟く。


「好みの奴、見つかった?」

「…え、いや、」


そう、私は。

――『体育中の生徒を物色してたんだろ?』

昨日あの時、私はこの気持ちを隠すために、相良くんのあの言葉を肯定した。

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