保健室ノ秘メゴト

そうして相良くんが立ち去り、独り残った無音の世界で彼の零していった言葉を拾い集める。




相良くんのあの悲しげな笑いの違和感の正体を探っていた私は、唐突に、真実を見付けた。


相良くんの笑い。
呆れ。軽蔑。落胆。


ああ、そっか。

間違えた。


相良くんの言葉を借りれば、私はまさに間違えたのだ。

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