保健室ノ秘メゴト

私は相良くんを抱き締めた腕を僅かに弛ませて、驚いたままの相良くんの瞳を覗き込んだ。



「ずっと、相良くんが好きだった。…だ、誰でもいいわけじゃなくて、相良くんがいい…相良くんだけが好き」


見る見る見開かれていく彼の目を見ながら、彼が誤解していることの一つ一つを、どこから説明しようかなと、空気清浄機が静かに動く保健室のベッドの上、私は小さく微笑んだ。




         ――End.

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        あとがき&
     本編その後おまけ


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