恋したAndroid.
私は笑顔でマックスに「大丈夫です」と言うと、リリアは近くにあった本を私の方に投げてきた。
咄嗟に掴み、私はただリリアを見つめていた。
ニコラスはびっくりして固まったままだ。
マックスは急に表現をしかめてリリアに叱った。
「コラ!傷でもついたらどうする気だ!」
「なによ!こんな作り笑いをするロボットがママのかわり?ふざけないでよ!」
パンッと乾いたおとが響いた。
マックスは冷ややかな目でリリアを見ながら言った。
「ママのかわりとは言ってないだろ…」