恋したAndroid.
ドスの聞いた声でマックスはリリアに向けてそう言った。
「…なによ…パパなんか大嫌い!」
リリアは叩かれた頬に手をあてながら自分の部屋に向かって行った。
「マックス…様」
「様はいらないよ。それとリリアのことではすまなかった。ああいう子なんだ…」
「大丈夫です…私はアンドロイドなので仕方ありません。私の笑顔も彼女の言うとおり作り笑いと変わりません…」
悲しみの表現を浮かべながら私は言うと、マックスまで悲しそうにうつ向いた。
「ねぇ…ママって呼んで良い?」
ニコラスの急な問いに、私は首をかしげた。
マックスは優しく笑いながら頷いた。
私はそれを見て「はい」と答えた。
ニコラスはあどけない笑顔で私を見た。