恋したAndroid.
ニコラスはとたたたたと音を立てながらイスに座ってペペロンチーノが出来上がるのを待ちきれないような表情をしていた。
私ははっとしてリリアの元へ向かって行った。
ドアを三回ノックしてみる。しかし反応はない。
身の危険があるため鍵を無理矢理抉じ開けた。
ガチャン!と音を立ててドアが開いていった。
「リリアは…何が食べたい?」
私は優しく笑いながら言った。
リリアは気に入らなさそうに言い放った。
「アンタなんか、ママじゃないやつなんかの料理なんかいらない」
‘ワガママ’
‐…頭の中によぎる言葉‐
「ワガママはいけません…」
少しずつリリアに近寄っていく。リリアは「いやっ…やだあ!」と叫んだ。
まだ…なにもしていないのに…。
‘イライラ’という感情が込み上げてきた。