紙飛行機


数日後の数学の授業の時、


ガラガラッ、と扉が開き悪夢が始まる。


「前回言った通りテスト返すぞー。名前を呼ばれたら前に来いー。」

出席番号順に一人一人呼ばれていき、とうとう俺の番に近付いてくる。まさか、赤点なわけねーよな?!

ちゃんと答えも書いたし…



「冴嶋大輝ー」

「へーい」


ガタ、と椅子から立ち上がり教卓へと進み先生に近付きテストの回答用紙を貰う。と同時に、「お前はもう少し勉強した方がいいぞ」、だなんてボソリと言う先生。

おいおい、俺、そんなに悪かったんか!!?





席につき、チラッと点数が書いてある所を見ると大きく【0点】と書かれており、ついでに言うと【がんばりましょう】と判子まで押してあった。



……。
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