紙飛行機
空へ
よし、一度きりの飛行だぞ。
…ベランダに手を掛け、思いっきり茜色に染まった空へ飛んでいった紙飛行機。
あ、やっべ。
どんどん落ちていく!!
『痛ッ』
ゲッ、人に当たっちまった!!
直ぐ様、ベランダから離れ急いで教室を出て階段を降りて、紙飛行機が落ちた場所へ向かった。
現地に着くと、そこに立っていた彼女は『はい、』と言い紙飛行機(0点の)を渡した。俺が「すみません」って伝えたら、
『勉強しなくちゃダメですよ?』
ニッコリと微笑んだ。
紙飛行機の中身を見たのだろう。
不意に笑顔を見てキュンッ、としたのは言うまでもない。
嗚呼、
紙飛行機の行き先は、
僕の恋の行方のようです。
(あの、メアド聞いてもいいッスか?)