だからこそ


「やっと見つけた…」

そう言いながら私の手を掴む誠

嬉しくて嬉しくて仕方なかった


「会いたくて…会いたくて…」

そう呟き私の手を力強く握る誠が愛しく感じた


今のこの状態が夢のようで仕方なかった


でもその反面
雅也を考えてどうしようもなく悲しくなる部分もあった



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