キミ色に染められて

「もう喋るな!」


……可愛すぎる。
そんなことを考えていた。でも、本来ならこの部屋に入ることは許されていない立場だ。


『あの、さ…こないだのこと……。』


「あ、連絡が遅くなったね。アナタ、座りなよ。」


隣に…というのはやめて、向かい合わせに座った。


判決をまつ罪人のキモチってこんなんだろうか。
空気が……痛い。


「僕は…忘れることにした。」




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