キミ色に染められて
「何書いてるの?」
声の主は俺の書いている物に興味があったようで、覗くように体を近寄せた。
無自覚だから憎らしい…。
こんなにも顔を近くに寄せられると…しかも好意を抱く相手なら尚更…。
『え、あ…もうすぐ教育実習だろ。こういう授業したいって思う授業計画みたいなもん。』
「へえ。そんなの書かなきゃいけないんだ。
結構めんどくさいんだね。」
そう言って内容まで見ようと更に近くなった。