キミ色に染められて

ぶるり、と体が震えた。
着ていた上着などを洗濯機にいれて乾燥させてもらってはいるが、髪の毛からの水滴はどうにもならない。


さすがに下とアンダーはまずいと思い、タオルを求め、リンの部屋に向かった。


出来るだけ、廊下を濡らさないように裾をあげて、廊下を進む。


ドアに手をかけた時、中からくしゃみが聞こえた。


(俺のせいでリンが風邪をっ)


『リン!ごめ………




へ?』





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