キミ色に染められて

初めはごちゃごちゃ言っていたけれど、諦めたのか俺の後ろの服を引っ張りながら大人しくなった。


もし、心臓が背中にあるなら、確実に速くなった鼓動がリンにも伝わっただろう。


後ろに乗せるのが、キミだから俺の心臓は爆発寸前になってしまったのだ。


ゆっくり手をひき、エレベーターの前にやってきた。
すると、一枚の貼り紙がされていた。




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