キミ色に染められて

『なに、拗ねてんだよ。』


足の手当てをしながらソファに腰下ろしたリンを見上げると、不機嫌極まりない顔をしていた。


「…じゃない………」


『ん?』


本気で聞き取れなかった。また何度も言わせるな、と言われそうだ…。


「僕のこと落とそうとしたでしょ!ビックリして……抱きついちゃったじゃない!バカ―――!!」


いやいや、睨んでも可愛いだけなんだけど。




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