今度はちゃんと愛してね?
委員長なんかの役職についてしまったことを多少後悔しながら、
小走りで放送室に向かう。
「ごめんね、遅くなっちゃって。
使い方わかる?」
私は無駄に広い放送室に入った。
真ん中には当番がお弁当を食べれるように四人分の机といすがある。
「あの、どうやって音量調節するのかわからないんですけど」
大きな放送の機械の前に座っている男の子が言った。
「あぁ、それはそこの……」
お弁当を片手に抱えたまま、
使い方の説明を始めようとした、
その時。