今度はちゃんと愛してね?
クルクルとペンを指の上で躍らせる。
窓の外をのぞくと、空が黒い雲で覆われていた。
なんとなく、
すごくいやな予感がする。
「やっぱり、先輩また居るし。」
放送準備室の扉は閉じていたはず・・・なのに、
「え、どうして・・・?」
「ん~…なんか暇で。先輩いるかなーって思って」
笑顔で私のほうに一歩一歩近づいてくる。
"暇で"か。
「いーな、暇とか。」
ボソッと本音がこぼれてしまった。
本当は、もう限界なのかもしれない。
毎日の塾も、
毎日の仕事も、
なにもかも、が。